本葉~つるが伸びる頃

このころの
栽培のポイント

  1. 間引き(植え替え)、追肥、支柱立てを適切な時期に行いましょう。
  2. 水やりは、土が乾いていたら行いましょう。
  3. 風通しをよくして、病気や害虫を防ぎましょう。

本葉が出始める

  • 並葉
    並葉
  • セミ葉
    セミ葉
  • 丸葉(イモ葉)
    丸葉(イモ葉)

双葉が開いて1週間ほどすると本葉が出始めます。この時期は茎や葉が急速に大きくなり、根も植木鉢の中でぐんぐん伸びていきます。

最近のあさがおは品種改良でセミ葉や丸葉が出やすくなっています。セミ葉や丸葉でも異常ではなく、成長や花の色に違いはありません。

間引き(植え替え)

苗がこみ合っていると生育が悪くなるので、本葉が出始める頃に「間引き(植え替え)」をしましょう。茎が太くて丈夫な苗を残し、他は抜きます。間引いた苗も今後の生育不良などに備えて、プランターや学級園に植え替えておくと良いでしょう。

一般に、茎の色の薄いものは薄い色の花が、茎の色が濃いものは赤や青のはっきりした花が咲きます。茎の色が濃い苗を残すと、色水遊びなど花を使った活動がしやすくなります。

間引きの指導については、生活科の中の栽培であることに配慮し、なぜ間引きが必要なのか、間引いた苗はどうすればよいか児童が思いをはせられるように指導しましょう。

追肥

※追肥とは、あさがお種セットの中のひりょう②のことです。

追肥
文溪堂の「追肥」
文溪堂の「追肥」は、ゆっくり長く効くタイプなので、根にやさしいのが特長です。つるが伸び始めたらまきましょう。
注意
つるが伸びていなくても、種まき後1か月が過ぎたら追肥をまいてください。

本葉が増え、つるが伸びるころは、肥料(特に窒素分)を多く必要とするため、追肥を行いましょう。

水やりのめやす

土の乾き具合を見て、午前中に行いましょう。水は葉や茎にかけるのではなく、土全体にたっぷりまきましょう。5~6月は、真夏のように気温が高くなったり、天気が悪く低温の日が続いたりと天候が不安定です。天候や土の乾き具合、あさがおの様子を見て、水やりの量や回数を調節しましょう。また、休日の水やりについても計画的に行うようにしましょう。

連続給水

湿った土に水を入れたペットボトル(じょうろキャップ)をさし込むと、水が少しずつ浸透し、連続して給水ができます。休日前の放課後に給水を始めると、休みの日でも湿った状態を長く保つことができます。

  • ※連続給水は、あくまでも水やりの補助的な役目をするもので、水やりが一切不要になるわけではありません。
  • ※給水の時間は、使用するペットボトルや土の湿り具合、気象条件などで異なります。
● 連続給水のしかた
  • 始める前に水やりを行い、土をしっかり湿らせておきます。
    始める前に水やりを行い、土をしっかり湿らせておきます。
    ※土が乾いていると、水がすぐに抜けてしまいます。
  • ペットボトルに水を入れ、キャップを確実に閉めます。
    ペットボトルに水を入れ、キャップを確実に閉めます。
    キャップがゆるんでいると水が漏れてしまいます。
    ※500mLのペットボトルを使用ください。
  • じょうろキャップを植木鉢に固定し、先端を土へしっかりさし込みます。
    じょうろキャップを植木鉢に固定し、先端を土へしっかりさし込みます。
    ※取り付けるとき、つるや葉に注意しましょう。
    ※土の表面が低くて届かない場合は、土を寄せ集めてさし込んでください。

支柱立て

● つるが巻きつきやすい角度

つるが巻きつきやすい角度

本葉が5~6枚になるとつるが伸び始めます。
15cmくらい伸びてきたら支柱を立て、つるを支柱に巻きつけます。
つるは垂直から70度までの角度の細いものに自然に巻きつきますが、うまくからまないときは手で巻きつかせましょう。

つるが伸びすぎて支柱の上から飛び出した場合、先端を摘み取ったり、下へおろして再度、支柱へ巻きつけたりしましょう。

支柱の取り付け方・外し方

  • 緑色のピースを持って、カクッと止まるところまで広げます。
    緑色のピースを持って、カクッと止まるところまで広げます。
  • パイプは奥までしっかり押し込みます。取り付けた後、支柱の上部を上下させて安定させます。
    パイプは奥までしっかり押し込みます。取り付けた後、支柱の上部を上下させて安定させます。
  • 外すときは、緑色の留め具をもって、上に引きながら回して抜きます。
    外すときは、緑色の留め具をもって、上に引きながら回して抜きます。