発芽の頃

このころの
栽培のポイント

  1. 水やりは、土の表面が乾いてから行いましょう。
  2. 芽がまったく出ない場合、原因を明らかにして再度種まきを行いましょう。
  3. 発芽後は、アブラムシなどの害虫の早期発見に努めましょう。

発芽の様子

  • 根が伸びる
    根が伸びる
  • 発芽
    発芽
  • 双葉が持ち上がる
    双葉が持ち上がる
  • 双葉が開く
    双葉が開く

条件が良いと、種をまいて4日目ぐらいから発芽が始まり、2週間ほどでほぼすべての芽が出そろいます。発芽促進加工を施していない種は、1週間ほどたってから発芽し始めます。

芽が出ない

原因として、種を深くまきすぎた、土を強く押さえすぎた、水をやりすぎた、水やりを忘れた、まく時期が早すぎた、鳥に食べられたなどが考えられます。また、発芽促進加工を施した種は、長時間水に浸すと発芽しにくくなります。10日過ぎても1本も芽が出ない場合、種を掘り起こして原因を調べ、もう一度まき直すか、苗に余裕があれば植え替えをしましょう。6月上旬のまき直しでも、夏休み前に十分つるが伸び、つぼみがつくところまで育ちます。

アブラムシの発生に注意しましょう

双葉が開く頃になると、アブラムシがどこからともなく飛んできます。アブラムシは、あさがおの茎や新芽に取りついて汁を吸い、弱らせたり、葉に奇形をもたらしたりするだけでなく、様々な病気を媒介したりします。 もし大量に発生した場合、薬剤をまいて対処しますが、予防として黄色いバケツに水を入れて置いておく方法があります。アブラムシは黄色いものに引き寄せられるため、その性質を利用してみましょう。

植木鉢を置く場所

植木鉢は陽当たりが良く、風通しのよい地面の上に置きましょう。風通しが悪いと、病気や害虫が発生しやすくなります。また、アスファルトやコンクリートの上では、温度が必要以上に上がってしまいます。

寒冷地での栽培について

屋外での栽培は遅霜(おそじも)によって芽が傷むことがあります。植木鉢に覆いをかぶせるか、陽当たりのよい屋内で栽培するなどの工夫をしましょう。屋内で育てる場合は、暖かい時に外に出すなどして風通しをよくしましょう。風通しが悪いと、きのこ状のものが繁殖することがあります。もし発生した時は、つみ取るようにしてください。

水やりはメリハリをつけて行いましょう

水やりの基本は、土の乾き具合やあさがおの様子を見て、必要な時にたっぷり与えることです。

  • 水やりのコツ1
    水やりのコツ1
    土の表面が白く乾いていたら水やりをします。
    湿った状態で水やりをしないでください。
  • 水やりのコツ2
    水やりのコツ2
    植木鉢の底から水が出るまで、たっぷり与えます。
  • 水やりのコツ3
    水やりのコツ3
    水やりは午前中に行います。日中の水やりは土の温度が急激に下がり、あさがおにショックを与えてしまいます。

栽培のポイント

植物を枯らす原因は、意外に「水のやりすぎ」が多いのです。
あさがおの発芽や成長には水は欠かせませんが、水のやりすぎは種や根を腐らせたり、肥料の流出を招いたりと、逆効果になります。