教材・教具ができるまで
テスト編
学びの定番を作り、守る仕事
子どもたちの学びを、「テスト」という形でどう支えているのか。
教科書と教育現場に向き合いながら、編集部と営業部が作り上げるテスト制作の舞台裏を語り合いました。
一問一問に込めた工夫や想いから、この仕事ならではのやりがいが見えてきます。
教科書と教育現場に向き合いながら、編集部と営業部が作り上げるテスト制作の舞台裏を語り合いました。
一問一問に込めた工夫や想いから、この仕事ならではのやりがいが見えてきます。
MEMBER
編集部 2009年入社
社会チーム チーフ
編集部 2022年入社
算数テストチーム 2年生・5年生担当
岐阜営業部 2022年入社
静岡県、岩手県、秋田県、山形県を担当
INDEX
教科書に基づいた教材を基盤とした全国規模のスケール展開
お仕事の内容を教えてください。
私たち編集部は、国語・算数・理科・社会・英語・デジタルの各チームに分かれて、教材の企画・制作をしています。教材の企画は、各チームのチーフが中心となって方向性を話し合うところから始まります。そこで営業部がヒアリングしてきた学校側・先生側の要望やモニターの声などをふまえ、企画の大枠を組み立て、それに沿って各チームが具体的な企画案や制作について検討します。
国語・算数にはテストチームとドリルチームがあって、私は算数のテストチームで2年生と5年生のテストや、付録のデジタル教材などを担当しています。各チームのメンバーが企画の詳細を考えるのですが、文溪堂の教材は教科書に基づいて制作しています。特に算数は教科書の数が多いので、それぞれの教科書の内容に合わせながら企画を詰めていくのは難しくもありますが、とてもやりがいを感じます。
営業部は各地域の特約代理店を通じて、全国の学校へ教材・教具を販売しています。M.K.さんが話されたとおり、当社は各学校現場に合わせて様々な教材の制作を行っています。制作する編集部は大変だと思いますが、種類が多い分、対応できる自治体や学校が多くなり、全国に営業展開できるので、販売活動にやりがいがあります。
教育現場の声を編集部に届け、編集部の意図を学校にPRする
企画検討で特に重要となる「教育現場の声」は、どのように収集していますか?
教育現場の声は教材企画の基になるので、現場の肌感覚をそのまま伝えられるように努めています。先生たちからの「こんな教材があったら」「こんな風に改善してほしい」などの要望は、大小問わず細かく編集部に伝えることが重要だと思っています。
営業部と編集部の連携は非常に大切ですね。企画を考える際は学習指導要領と教科書がベースになりますが、教育現場の考えとマッチしているかどうかも重要です。そのため、営業部が収集してくれる様々な現場の声を参考にしています。自分たちで先生に直接お話を聞きに行くこともあります。
編集部も学校や特約代理店を訪問しています。以前、ある小学校に営業部担当者と同行したのですが、初対面の先生から本音を聞き出すのが難しかったです。普段営業の方が築かれている信頼関係の大切さを、改めて感じました。
「教育現場の声」から生まれた教材にはどのようなものがありますか?
小学校で求められるテストとして「基礎・基本をしっかりおさえたテスト」が好まれる傾向にありますが、より深い理解度や思考力が見て取れる問題に取り組ませて子どもたちの学力を把握したいと考える先生もいらっしゃいます。当社ではラインナップを増やすことで両者に対応しています。「Aテスト」は基礎・基本の内容、「Nテスト」は思考力も重視した内容、2パターンから選ぶことができます。
地域性、学校や先生の方針によって選ばれるものが異なるので、AテストとNテストがあるのはアピールしやすいです。編集部に企画意図をしっかり聞いて、先生や特約代理店にわかりやすく伝えています。
社内や社外、多くの人と協働する教材づくりの面白さ
編集の仕事の中で、教材づくりの面白さ・やりがいが感じられるところは?
私はチームで何かをすることがとても楽しいと思う性格なので、多くの人と関わり、協働して教材を作っていくことが、そのままやりがいに繋がっています。社内では、企画の打ち合わせなどで、チーム全員で意見を交換し合って形にしていくのがとても面白いです。私が作った原稿をご指導いただいている専門の先生や編集プロダクションがブラッシュアップして、イラストレーターがイラストを描き、組版所がそれをレイアウトしてくださいます。たくさんの人の協力、長い工程を経ているので、実物を手にした時は制作過程の出来事を思い出して達成感でいっぱいになります。
私はチーフとしての視点ですが、メンバーから全く新しい企画が上がってきたとき、「この企画をどうやって実現しようか」と考えることに面白みを感じます。特に社会科資料集は、多面的な検討をして今までにないようなアイデアも出てくるのでいつも楽しみですね。どういうプロセスを踏んで提案に至ったのかを企画者にヒアリングして、上長に上げます。ヒアリングをしっかりしておかないと企画を通せません。企画者と一緒になって形にしていくことが、今のポジションの醍醐味だと思っています。
設問に込められた企画意図をしっかり理解してセールスに繋げる
営業の視点から心がけていることはありますか?
設問の意図まで理解して、営業するようにしています。企画テーマや制作の経緯、意図がわかると販売しやすくなると感じています。なぜこういった設問にしたのか、意図がわからない設問があれば、各チームの担当者に質問して疑問点をクリアにします。
テストの設問一つにしても、いろいろな意図があります。例えばAテストの「見方・考え方」という企画では、算数の直方体と立方体を組み合わせた図形の体積を求める問題で、「図形をどう捉えて、どう導き出していくか」という考え方のステップも設問としています。このような問題にはマークを付けて明確にしています。
このような編集部担当者の説明を聞くと、問題の意図が明確になりアピールしやすくなります。授業での過程がテストにしっかり落とし込まれていることを理解し、それを教育現場に伝えられれば「このテストいいね!」「この問題はよく考えられているね!」と言っていただけるため、重要なポイントです。

「教材」は、曖昧にしたり、妥協したりしてはいけない
就活生の皆さんへ――「人と関わることが好きなら大丈夫!」
最後に、就活生の皆さんへメッセージをお願いします。
