株式会社文溪堂は、『21世紀の人づくりを通じて社会に貢献する教育と文化の創造企業をめざそう』という企業理念のもと、有益適切な図書教材や教材・教具の提供によって、未来を拓く子どもたちに寄り添ってきました。
私たちは、2015年に国連で採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」を企業活動の重要な柱と捉え、教育と文化を創造する事業活動を通して企業の社会的価値の向上と課題解決により、当社に関係するすべての人と一丸となって、未来を担う子どもたちの夢の実現に貢献してまいります。
2020年12月
株式会社文溪堂 代表取締役社長
株式会社文溪堂は、
子どもたちの教育のお役に立つ商品や
サービスを提供する事業活動を中心に、
様々なステークホルダーとの協働・共創を含めた
あらゆる企業活動を通じて
SDGsの達成に貢献してまいります。
文溪堂では、教育と文化の創造という事業領域及びブランドスローガンである“きみの手に、みらいの夢を。”から、SDGs目標の「4.質の高い教育をみんなに」を核とし、すべての人が夢に向かってチャレンジできる教育機会の提供にこれまで以上に取り組んでまいります。
私たちは、120年以上にわたり、教育に携わってきた会社として、未来を担う子どもたちに質の高い教育機会を提供することが、SDGsの中では最重要課題であると捉えました。この「4.質の高い教育をみんなに」を起点とし、それぞれの目標が相互に連鎖し、波及していくことで、未来を変革することにつながると確信しています。
子どもたちの夢や可能性は、人類の資産です。文溪堂は、子どもたちに寄り添い、教育と文化の創造に創意工夫をもって取り組むことで、将来、花開くであろう子どもたちの可能性によって築かれる、豊かな世界の実現に貢献していきたいと考えています。
企業理念である社会に貢献する教育と文化の創造を実現すべく、すべての人が夢に向かってチャレンジできる教育の機会の提供に取り組みます。教育のICT化をはじめとしたイノベーションを促進し、教育の機会均等、教師の負担軽減に貢献していきます。
環境への配慮においては、バリューチェーン全体で環境負荷低減に取り組み、脱炭素社会の実現に取り組みます。
社会との共生においては、働き方改革を推進し、働きがいのある職場を提供し、地域の一員として様々な社会活動に貢献します。
こうした商品開発、環境保全、働きがいによって、さらなる質の高い教育が提供でき、社会との協同を創出することで、未来を担う子どもたちを育む豊かな世界の実現に貢献していきます。
・すべての子どもたちに平等で質の高い教育が受けられる機会を提供する。
・超スマート社会で活躍できる人材の育成を目指して、ICT教材を開発し普及する。
・教育に携わる人たちの長時間労働の削減につながる商品やサービスを提供する。
・豊かな感性を育む芸術・文化の振興に貢献する。
・次世代を担う人材を育成し、相対的貧困の撲滅に寄与する。
・事業活動に伴う環境負荷を低減し、環境に配慮した取り組みを行う。
・持続的な消費・生産形態である循環型経済を促進するため、3R(リデュース・リユース・リサイクル)により廃棄物を削減する。
・気候変動の緩和・循環型社会の実現につながる教育の普及を目指す。
・従業員の安全・安心な労働環境を整備するとともに、生産的な雇用と働きがいのある仕事・職場を提供する。
・地域の一員として様々な社会活動に貢献することにより、地域社会とのパートナーシップを推進する。
・未来社会の成長のために、デジタル技術の高度活用やICT化を推進する。
・情報セキュリティを強化し、高品質かつ信頼性の高い、持続可能かつ強靭な事業基盤を構築する。
・高いレベルの経済生産性を維持・向上するために、協業する生産組織・販売組織と持続性、透明性の高いパートナーシップを構築する。
文溪堂ならではのマテリアリティを決定するため、GRIスタンダード、ISO26000、SASB、SDGsなどの国際的ガイドラインをもとに、重要課題の候補をリストアップしました。
お客さまをはじめ、株主・学校・取引先・従業員などのステークホルダーからいただいたご意見やアンケート結果等から洗い出した社会課題のうち、ステークホルダーにとっての重要度を抽出しました。
企業理念や財務への影響を鑑みて、自社にとっての重要度を評価しました。また、社外の方を含めてこれまでのプロセスについてのレビューを受け、指摘内容をもとに評価・整理しました。
抽出された項目は、取締役の承認を経て、文溪堂におけるマテリアリティを決定しました。
今回のSDGs宣言の公表にあたり、各本部の部長を中心としたSDGs委員会を発足し、議論を行ってまいりました。2030年に向けて、SDGsというフレームワークの中で、当社のブランドスローガンである“きみの手に、みらいの夢を。”によってどんな未来社会を築くことができるのか、当社がどのような会社であったらよいかを表明する「文溪堂のSDGs方針」を検討並びに策定しました。
NHKの「クローズアップ現代」のキャスターを務め、SDGsの取材・発信にも力を入れている国谷裕子氏の監修により、SDGsの目的や意義を伝える書籍の提供をしています。図版やイラストを豊富に使用し、子どもたちに分かりやすい誌面で、「平和とパートナーシップ」「地球」「豊かさ」「人間」といった多彩な視点から、SDGsを解説しています。
今日の学校教育には、子どもが豊かな心をもち、自ら学び、自ら考える力などの「生きる力」を育成することが求められていることから、読む力と書く力の両方を養える作文の力を伸ばすことは、現代の重要な課題です。当社では、子どもの読解力が高まることを願って、読書感想文コンクールに協賛しており、16万点の作品が寄せられています。
先生の膨大な教務の時間や長時間労働を減らし、子どもたちに向き合う時間を創出することを目指して開発された校務支援のICTシステムです。児童・生徒の名簿・出席簿・成績などを一元管理できるデータベースで、ポータル機能やメールなどのグループウェア機能を持っています。出席状況の把握や時間割の作成が容易で、評価・評定も自動算出できます。 詳しくはこちら
文溪堂では、スポーツを通して子どもたちが元気で明るく成長することを願って、1992年から岐阜県内の少年サッカー育成連盟加盟の約160チームを対象にした「ぶんけいカップ少年サッカー大会」 に協賛しています。この大会は毎年春先に開催され、岐阜県の新人戦として公式県大会として認定されているものです。
子どもたちの豊かな学びと育ちを実現するために、全国の小学校教師を対象に、新しい教育課題に対する指導内容や指導方法等について、実際の授業を通した提案やシンポジウムにより交流を図る研究会です。文部科学省や大学教授等の教育関係者や専門家、実践者等による講演などを行う教育セミナーで、文溪堂が協賛しています。
岐阜本社の本館ビルで使用する電力のすべてを、実質再生可能エネルギー100%の電力に切り替えました。発電方法は、森林の機能維持を目的に間伐等で伐採された未利用木材を活用した「木質バイオマス発電」です。燃焼時に排出されるCO2は、その樹木の成長過程における光合成での吸収量と相殺される「カーボンニュートラル」を実現しています。
SDGs(エスディージーズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月に国連に加盟する193カ国によって採択された、国際社会が取り組むべき目標です。2030年までに持続可能な社会を実現するために、「17の目標」と「169のターゲット」から構成され、「地球上の誰一人として取り残さない」ことを理念としています。
文溪堂のサステナビリティについて