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平成24年1月
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年末年始は、まとまったプライベートな時間を得ることができる貴重な期間です。日常より、読書も進みます。
何冊か読んだ中で、『風をつかまえた少年』というノンフィクションが心に残りました。
テレビでも放映し、話題になったので、ご存じの方もいらっしゃることと思います。
アフリカのマラウイという国で生まれ育ったウィリアム・カムクワンバという少年が、小学校程度の教育までしか受けれられていなかったのにもかかわらず、自力で勉強をして、廃材を利用し風力発電の装置をつくり、家庭に電気を引いたということが中心に書かれています。
ウィリアム少年の、もっと勉強したいという気持ちは、切実です。それ以上勉強ができないと、将来は父親の仕事を継いで農業に就くしか道はないのですから。もちろん、農業は立派な職業ですが、日本とマラウイでは事情が違っています。マラウイの多くの農家では、一年の収穫は次の年の収穫までの生きる糧であり、非常時に備えて蓄えておくということができません。だから、ひとたび大変な干ばつが起こると、生死に関わる問題になるのです。
現在でも、電気が通っているのはマラウイ全土の10%ほど、ウィリアム少年が小学校を卒業したころ(今から10年ほど前)は、2%でしかありませんでした。社会の中で普通に魔術の力が信じられていました。余り想像したことがない世界でした。もちろん、いいところも沢山ありますが、安全性、健康面などから考えたら、困難な環境ということができるでしょう。
アフリカについて、客観的な知識としていくつかのことは知っていましたが、一人の少年の目を通して語られる物語には身につまされるものがありました。
ウィリアム少年は、困難な環境に押し潰されることなく、向学心を失わずむしろ知ることの喜びを前向きな力に変えて、たくましく生きます。
結果として出来上がった風力発電の装置が社会に知られるようになり、彼の生き方が認められ、人々に感動を与えます。
青年となったウィリアム・カムクワンバ氏の講演を聴くことができます。
http://www.ted.com/talks/lang/ja/william_kamkwamba_how_i_harnessed_the_wind.html





