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【シリーズ】教育マガジン hito*yume 連動企画 「研修」で外国語活動の授業力を高める

第3回 外国語活動の研修会を運営してみよう

  • 研修会の運営は、外国語活動の指導力の更なる向上につながります。最終回の今回は、2013年10月22日に高知県教育委員会が主催した「小学校外国語活動パイロットスクール実践研究指定事業・中学校英語パイロットスクール実践研究指定事業 公開授業・県連絡協議会」をもとに、その理由と研修を充実させるポイントを具体的に解説します。

    高知県教育委員会小学校外国語活動パイロットスクール実践研究指定事業について

    高知県教育委員会は、平成23年度から中学校英語パイロットスクール実践研究指定事業を実施。翌年度から文部科学省の委託事業と連携し、さらに県独自に小学校2校を事業対象に追加。本年度は、小学校5校、中学校6校の研究指定校が実践研究を進めています。
    私はこれまで何度か高知県教委主催の研修会に参加させていただき、県教委の研修を充実させるための工夫を随所に感じてきました。昨年10月に安芸市立安芸第一小学校・安芸中学校で開催された小中合同研修会を例にそのいくつかを紹介します。

    外国語教育に関わる多様な人々と交流する

    小・中学校の外国語教育の特徴の一つに、関わる人々の多様性があります。立場が違うと日常的な交流を図りにくく、指導者によって指導の方針や方法が変わってしまう恐れがあります。みんなで情報を共有し、協力してよりよい取り組みができる環境づくりが不可欠です。

    研修会は、異なる立場の人と触れ合う絶好の機会です。誰もが参加しやすく相互理解を図ることができるような企画と運営が望まれます。

    高知県教委が10月に開催した研修会には、次のようにさまざまな立場の人が参加していました。

    • ・小・中学校の校長、教頭、教諭
    • ・県市町村の教育委員会の指導主事、教育研究所の所長、研究員
    • ・高校教諭、大学教授、大学生
    • ・ALT、日本人英語指導補助員、学習支援員、国際交流員

    県教委指導主事の谷口博美先生から、県教委では2、3年前から小、中学校だけでなく県立の高等学校や特別支援学校など、子どもの外国語教育に携わるさまざまな教育機関に研修会の開催要項を送付していると伺いました。回を重ねるごとに小・中学校の教員以外の参加者も増えているそうです。参加者層の拡大から、県教委が多くの人に積極的に参加を呼びかけ、魅力的な研修会を開いていることがわかります。

    ワークシートを活用して交流を深める

    参加者の期待に応え、充実感のある研修会を実現するためには、参加者が多様な考えに触れて「自分や自校の取り組みを見直し改善のためのヒントを得ることができる」「指導に見通しをもつことができる」ような内容が望まれます。しかし、参加者が増えれば個人が発言できる機会は減り、参加者層が厚くなるほど視点がばらつき、話し合いを深めることが難しくなる傾向があることは否めません。そのような事態を避けるために、この日の研修会では、次の二つのワークシートが活用されていました。

    (1)公開授業参観シート

    公開授業用シート

    この研修会では、小、中学校の公開授業が連続で開かれました。

    受付で配られた資料の中には、それぞれの指導案とともに「公開授業参観シート」が入っていました。県が独自にまとめた小・中別の「指導のポイント」の一覧表が掲載されたこのシートには、公開授業で着目すべきポイントが示されていて、参加者全員が共通の課題意識をもてるようになっています。

    また、配付された2色の付箋の使い方も併記。授業後の研究協議会で意見交換に活用するため、授業を見ながら「参考にしたい点」をピンク、「こうしたらいい点」を黄色の付箋に書きとめるように伝え、参観者の主体的な参加を促していました。

    (2)研究協議用シート

    研究協議会用シート

    研究協議会は小グループでの話し合い形式で行われました。

    多様な立場の参加者を組み合わせ、5、6人単位のグループを編成。

    各グループに司会進行役として研究指定校の先生を配置し、協議の進め方と時間配分、参加者の考えの共通点と相違点を整理するために、二色の付箋を貼る枠が提示された「研究協議用シート」を配付して話し合いの活性化を図っていました。

    限られた時間の中で誰もが発言し、交流を深め学び合える充実した研修会でした。


    研究協議会の様子

    多くの人と「知り合うこと」から学ぶ

    平成23年度に実施開始となった外国語活動も来年度で4年目。全く未知の新しいこの外国語活動をゼロから手掛け、実践研究を積み重ねてこられた先生方の指導力は、年々着実に向上していることを実感しています。しかし依然として課題もあり、外国語を通じたコミュニケーション能力の育成が強く求められる中、更なる指導力の質的な向上が期待されます。それには研修会に参加するだけでなく、もう一歩踏み込んで運営に携わり、さまざまな立場の人々との出会いを自ら求め、異なる視点から新しい知見を得ることが最も有効な手段の一つになります。

    今回紹介した高知県教委の研修会では、参加者が立場の違いを超えて連携を図り研究を深めていました。先生や行政などが個々にばらばらに活動するのではなく、互いに顔を合わせて学ぶ機会を設けることが、一人ひとりの指導力を高め、ひいては小、中学校全体の外国語教育を充実させることにつながります。

    外国語教育に携わる誰もが「外国語を通じて、子どもたちの言語や文化に対する理解を深めたい、コミュニケーション能力を育みたい」という共通の思いをもっているのです。みんなを巻き込んで現場に根ざした研究を深め、指導の改善と充実が図られることを願っています。

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