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アルファベットの大文字の形や読み方,順番を覚えるには?

この単元について

この単元では、アルファベットの大文字の形や読み方と順番について学習します。

アルファベットの大文字は、社名や店名、商品のロゴや、道路や施設の標識などによく使われており、「一度も見たことがない」「まったく知らない」という児童はあまりいないはずです。 しかし、順番に並ぶアルファベット大文字の26文字を見たり、一文字ずつの音を聞いたりするのは初めてという児童は少なくありません。

アルファベットの学習には反復練習が不可欠ですが、単純なだけに退屈になりがちです。児童が飽きずに楽しく取り組むことができるような指導のヒント、活動のバリエーションを紹介します。

アルファベット大文字の導入

  • ●児童の知識や身の回りのものを活用する

    英語のアルファベット表記には、固有名詞の頭文字は大文字にするというルールがあります。 その特性を生かし、アルファベット大文字の導入に、児童が日常生活の中で親しんでいる身の回りのものを最大限に活用しましょう。

    例えば、学校の先生や主事、学校ボランティアの方々など学級や学校に関わる人物、都道府県や市町村区、地域や日本の名所、施設、学習したことのある歴史上の人物、 有名人などの名前、名称です。 固有名詞とアルファベット大文字を関連付けることから、この単元の学習を始めましょう。そうすることで、児童はアルファベット大文字の理解を深め、さらに自分の身の回りの英語に気づき、今まで以上に英語を身近なものに感じることができます。

    【"TSU"の取り扱いについて】

    このアクティビティーの目的は、フォニックス(英語の音とつづりのルール)の指導ではなく、アルファベット大文字の認識を深め、 固有名詞の頭文字のルールを知らせることです。"TSU"「つ」の音は英語にはないので、フォニックスと関連させて指導する場合はご注意ください。

    ●ネームプレートを活用する

    アルファベット大文字の導入には、児童の名前のイニシャルを活用することもできます。その場合、教材として外国語活動の授業でよく用いられている児童のネームカードを使うことをおすすめします。そのメリットは、準備が不要という手軽さと、先生に名前を呼ばれ、自分を認められたと感じることで自尊感情の育成につながることです。

    ただし、すべてのアルファベットが児童の名前に当てはまる訳ではないことに注意が必要です。また、指名されない児童が出ないよう事前に確認しておきましょう。

    【ネームカードの指導について】

    1年間の外国語活動の最初の時間には、多くの学級でネームカードを作る活動が実践されています。
    カードを作る際には、アルファベット表記のルールに従い、名前の最初の文字は必ず大文字に、それ以外は小文字で書かれたカードを作るようにしてください。 児童の実態に合わせて、パスポートのようにすべての文字を大文字にしても構いません。


    【言語材料】

    アルファベット大文字A〜Z

    【準備するもの】

    • "Hi, friends! 1"
    • ネームカード
    • 掲示用アルファベット大文字カード( “Hi, friends! 1” デジタル教材を使ってアルファベット大文字カードを作成する)
    • 児童用アルファベット大文字カード(事前に”Hi, friends! 1”の巻末47〜49ページ綴じ込みカードを切り取り、裏に名前を書かせておく)
    • マグネット 26個
    • 数字カード 1〜30 (アクティビティー「アルファベットちゃんこ鍋」用)

    【手順】

    1. 下の例の要領で、”A”から"Z"まで、順番に一つずつアルファベット大文字を紹介します。
      【例】
      掲示用アルファベット大文字カードの"A"を見せながら、”’A', 'A' is for Asakusa. ‘A’ is for Ayaka.”(Aは浅草のAです。AはあやかさんのAです。)と言って、あやかさんのネームカードを児童全員に見せて確認させ、黒板に”A”のカードを貼る。
      次に、同じように"B"のカードを見せて、“'B', 'B' is for Bunkyo-ku.(ward)"(Bは文京区のBです。)と言って、黒板に"B"のカードを貼る。
      "C"のカードを見せて、"'C', 'C' is for Chihiro."(CはちひろさんのCです。)と言って、ちひろさんのネームカードを児童全員に見せて確認させ、黒板に'C'のカードを貼る。
    2. 同じアルファベットが頭文字になる児童が複数いる場合は、児童に答えを見つけさせるようにするとよいでしょう。"M"を例にすると、指導者が”’M’ is for …?”とまで言って黙れば、児童は周りの友達のネームカードを見て探し始め、”Misa”、”Mitsuru”、”Maki”など、"M"から始まる児童の名前を次々言い出します。
      “’M’. Whose name begins with ’M’?”(Mで始まる名前の人は誰ですか?)と英語で尋ねる方法もあります。
      名前を列挙させて終わりにするのではなく、必ずそのアルファベットで名前の始まるすべての児童に手を差し出しながら、学級全員で名前を言って確認するようにしましょう。名前の言い漏らしがないよう注意してください。

    3. 黒板に貼ったアルファベット大文字カードを使って、文字を見ながらアルファベットを言う練習をします。はじめに、"Let's say the alphabet together."(一緒に言いましょう。)と声を掛け、全員でアルファベットを順番に声に出して言います。それから、"Let's say the alphabet backwards." (アルファベットを逆から言ってみましょう。)と声を掛けて逆順に言わせたり、指導者がランダムに指差したカードのアルファベットを言わせたりしましょう。
    4. さらに、「ミッシングカード・ゲーム」などを行い、アルファベット大文字を認識し、それらを言う練習をします。
    5. アルファベットの音の認識を深めるため、指導者が言うアルファベットを聞き、それがどの文字なのかを考えさせます。アルファベットを言ったら、児童を指名し、黒板に貼ってあるカードにタッチさせる活動を何度か行います。
    6. 指導者が黒板にアルファベット順に大文字カードを貼り、児童はそれを見ながら児童用アルファベット大文字カードを机の上に順番に並べる活動をします。指導者は、児童が正確に並べてられているか見て回りチェックします。児童同士で確かめ合うようにしてもよいでしょう。この活動はアルファベット大文字の形の認識を高める上で大切なステップの一つです。
    7. 指導者が言うアルファベットを自分のカードから探して掲げる活動をします。
      指導者は”’B’, please hold up ‘B’.”(Bを上に掲げてください。)と言って、児童全員が”B”のカードを掲げたことを確認したら、黒板の”B”のカードを外します。同じ要領でランダムに5、6個のアルファベットを扱います。
      次に、指名した児童に黒板のアルファベット大文字カードを一つ選ばせ、大きな声で言わせます。指導者は、着席している児童に同じアルファベットのカードを探して掲げさせ、全員でそのアルファベットを大きな声で言わせます。
      ”’A', ‘B'. Please hold up ‘A' and ‘B'.”(AとBを上に掲げてください。)のようにアルファベットを2文字ずつ選んで言わせる方法もあります。”DJ”、”NG"のように、並べると意味が分かる組み合わせもおもしろいでしょう。

    8. "Alphabet Chanko Soup"「アルファベットちゃんこ鍋」を行います。 このアクティビティーは、アルファベットカードを黒板から外し、順番をばらばらにしてすべてのカードを黒板に貼り、それを全員で大きな声で読み上げるというものです。
      この段階になると、多くの児童は"A"から順番にアルファベットを言うことには慣れ、できるようになっています。しかし、順番を変えるとなかなかスムーズには言えなくなります。ちゃんこ鍋のように中味(アルファベットの順番)を変え、何度か行います。

    9. 「アルファベットちゃんこ鍋」の発展として、1から30までの数字カードを加えたアクティビティーも可能です。数字とアルファベットカードをそれぞれ10枚ほど選び黒板に貼ります。違う組み合わせで数回行い、英語の数にも触れておくと、次の(8)に取り組みやすくなります。

    10. 児童がアルファベット大文字の音と文字を十分に認識できるようになったら、“Hi, friends! 1”の 24ページ【Let's Listen】「アルファベットの文字や数を線で結ぼう。」を行います。

    私たちの実践の経験から、このアクティビティーは、指導者が思う以上に児童にとっては難易度が高いことが分かっています。児童が途中で投げ出すことなく取り組むことができるよう、(1)〜(7)のような活動をしっかり行い、アルファベットを見て、聞いて、言う練習を十分に積み重ねておきましょう。同じように、事前に1から30までの数字の復習も必要です。デジタル教材の英語音声はスピードが速めなので、必要に応じて指導者がゆっくり読み上げるようにしてもよいでしょう。

    クラスルーム・イングリッシュ

    • The Alphabet from A to Z
      A, B, C, D, E, F, G, H, I, J, K, L, M, N, O, P, Q, R, S, T, U, V, W, X, Y, Z (アルファベットA〜Z)
    • "A" is for Asakusa. "A" is for Ayaka.(Aは浅草のAです。AはあやかさんのAです。)
    • Whose name begins with "M"?(Mで始まる名前の人は誰ですか?)
    • Let's say the alphabet together.(一緒アルファベットを言いましょう。)
    • Let's say the alphabet backwards.(アルファベットを逆から言ってみましょう。)
    • "B", please hold up "B".(Bを上に掲げてください。)

    音声ファイルをご利用いただけます。(mp3ファイル/20MB)
      

    [試聴する]は,ご利用のブラウザによって,動作しない場合もございます。あしからずご了承くださいませ。

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“J” is for Japan. 「J」は「Japan」の「J」

  • ●各教科等での既習内容を生かす

    単元の最後に最適な、固有名詞のイニシャルを当てるプリントアクティビティーです。
    問題には、日本各地の山や川、祭りなどの行事、名所のほか、遠足や修学旅行で訪れる場所や施設などを取り上げます。社会科や総合的な学習の時間などで学習したことを生かすことができ、児童の知的好奇心が刺激されるでしょう。

    プリント右側のアルファベット大文字を切り離し、該当の空欄に当てはめる形式を紹介していますが、文字を書かせる形式にもできます。また、「3ヒントクイズ」の要領で、ヒントを与えながら一問ずつ全員で考えるようにしてもおもしろいでしょう。児童の実態に合わせてアレンジしてください。

    【言語材料】

    アルファベット大文字A〜Z

    【準備するもの】

    【手順】

    1. "You will need a pencil, scissors, and glue."(鉛筆、はさみ、のりが必要です。)と、使用するものの準備をするように伝えます。
    2. プリントを配り、"Please write your name at the top of the page."(プリントのいちばん上に名前を書いてください。)と言って、名前欄に英語で自分の名前を書かせます。名前の頭文字は大文字で書くことを忘れないように伝えましょう。なかなか書けない児童には、ネームカードを見て書くように助言します。
    3. プリントを列の一番前の児童に渡す際に、以下を参考に、英語でやりとりすることを習慣にしましょう。多くの学級では定期的に席替えが行われるでしょうから、続けることで、多くの児童と先生とがこのやりとりを体験することができます。

      指導者: How many worksheets do you need?(プリントは何枚必要ですか。)
      児童: Five, please.(5枚ください。)
      指導者: Here you are. (はい、どうぞ。)
      児童: Thank you. (ありがとうございます。)
      指導者: You’re welcome. (どういたしまして。)

      指導者が枚数を尋ねるとき、最初のうちは"How many?"だけを使ってもよいでしょう。やりとりに慣れてきたら、プリントの配布を児童に任せて、児童同士でやりとりさせてもよいでしょう。

    4. プリント右側のアルファベット大文字を点線に沿って切り離してから、該当する空欄に貼らせます。
    5. 児童の様子を見ながら、答え合わせのタイミングを図ります。"Is everyone finished?"(みなさん、終わりましたか。)と尋ね、"Yes."または"No."で答えさせます。
      まだ終わっていない児童が多い場合は、時間を延長することを"I'll give you one more minute."(あと一分あげましょう。)と言って伝えましょう。(2分以上延長する場合は、「数+more+minutes」と"minutes"を複数形にすることに注意してください。)
    6. 活動を終わらせる際には、 “Please put everything down.” (道具をすべて置いてください。)と言ってから、"Let's check the answers."(みんなで答え合わせをしましょう。)と声を掛け、以下の要領で答え合わせをします。
      ・黒板に問題番号を書き、その横に問題の数に合わせて四角を書きます。
      ・その四角の中に、答えのアルファベットを書きます。
      ・答えは13個ですが、右のアルファベットは14個あります。残った"J"を使って問題を作ってみてもよいでしょう。

    事後にプリントを回収し、チェックすることで、児童の実態把握に役立ちます。プリントを回収するときには、”Please pass your worksheets to the front.”(プリントを前に送ってください。)などのクラスルームイングリッシュを使うことができます。

    コラム

    地域の特性や児童の実態に合わせ、指導者自身がオリジナルの問題を作成すれば、興味・関心をより高めることができます。例えば、岐阜県内の小学校の場合、"Mt. Kinka"(金華山)、"Sekigahara"(関ヶ原)、"Nobunaga Oda"(織田信長)のように、児童がよく知っている人や物、2、3個のヒントを与えれば答えられそうなものを取り上げるとよいでしょう。問題作成の際は、答えのアルファベットが重複することがないよう注意してください。

    コラム

    アルファベットの学習に反復練習は欠かせません。とはいえ、指導者がアルファベットを読み、それを児童に繰り返し復唱させるような単調で機械的な学習ばかりでは、児童にとって退屈、苦痛でしかありません。そこで、児童が楽しく集中して英語を聞いたり言ったりすることができるように、聞かせる英語のスピードや声のボリュームを変えたり、途中でリズムに変化をもたせたりしてみましょう。
    このような「ちょっとした指導の工夫」は、指導者の先生方が各教科や日常生活の中で当たり前のように実践されていることです。外国語活動でも同じように、先生方がもっている児童の心をつかむ技術やそれぞれの魅力を発揮すれば、授業は自然に活性化し、充実します。

    クラスルーム・イングリッシュ

    • You will need a pencil, scissors, and glue.(鉛筆、はさみ、のりが必要です。)
    • Please write your name at the top of the page.(プリントのいちばん上に名前を書いてください。)
    • How many worksheets do you need?(プリントは何枚必要ですか。)
    • Is everyone finished?(みなさん、終わりましたか。)
    • I'll give you one more minute.(あと1分あげましょう。)
    • I'll give you two more minutes.(あと2分あげましょう。)
    • Please put everything down.(道具をすべて置いてください。)
    • Let's check the answers.(みんなで答え合わせをしましょう。)
    • Please pass your worksheets to the front.(プリントを前に送ってください。)

    音声ファイルをご利用いただけます。(mp3ファイル/20MB)
      

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